インセクツ・ウィンド・アンサンブルについて

1985年に千葉大学管弦楽団出身者を中心として結成された木管アンサンブル団体です。 団体名「インセクツ」の名は音楽の「虫」に由来しており、好きな音楽を演奏するという目的のもと活動しています。
年1回の定期演奏会を主な活動とし、演奏会では木管3重奏から16重奏まで、多様な編成のプログラムを展開しています。 過去に演奏した曲目は100曲超にのぼり、大編成の演目としては、ドヴォルザークの管楽セレナーデ、 モーツァルトのセレナーデ「グラン・パルティータ」、リヒャルト・シュトラウスのセレナーデ、13管楽器のための組曲、ソナチネ第1番、同第2番などがあります。 2006年にはドイツへ演奏旅行(エンディンゲン市音楽祭等)を行い好評を博しました。
創設以来、当時千葉大学管弦楽団トレーナーであった菅原眸先生を音楽監督として永らくご指導頂いて参りましたが、 創立30周年の節目に磯部周平先生をお迎えし新しい可能性を求めて活動していくこととなりました。

磯部周平先生 (指導)

13歳でクラリネットを始め、平井哲三郎氏に手ほどきを受ける。東京芸術大学を経て、1976年同大学院修了。 卒業後、村井裕児氏およびR.イェッテル氏に師事。東京交響楽団首席奏者を経て1983年NHK交響楽団入団。 1988〜89年ベルリン留学、A.ブラントホーファー氏に師事。1994年首席奏者就任。
ソリストとして、2003年N響定期公演でのニールセン協奏曲(指揮 H.ブロムシュテッド氏)を始め、N響、東響、東フィル、ポーランドポメラニアフィル他 多くのオーケストラと協演。 また東京での15回の自主リサイタルを始め、国内外各地にて数多くのリサイタルを行う。 室内楽奏者としても、第三一合奏団、ピアノと管楽五重奏団「織笛(おるふぇ)」他 多くのアンサンブルに参加。
東京芸術大学、武蔵野音楽大学講師等を歴任、現在は東邦音楽大学特任教授。日本クラリネット協会理事。日本合唱指導者協会会員。

菅原眸先生 (音楽監督)

山形県鶴岡市生まれ。法政大学在学中よりファゴットを始め中田一次氏に師事。その後東京芸術大学に入学、卒業後NHK交響楽団(N響)に入団。 在団中にドイツ・デトモルトの北西ドイツ音楽大学でA.ヘニゲ氏に師事する。 N響ではコントラファゴットの名手として、また「ひげ」の名物ファゴット奏者としても鳴らした。
退団後、愛知県立芸術大学教授、東京音大講師を歴任。日本ファゴット(バスーン)協会名誉会長。
1979年より、千葉大学管弦楽団の木管トレーナーを務める。インセクツウインドアンサンブル創設以来、音楽監督を務める。
2022年2月25日ご逝去。享年88歳。